
変革を実現するプロセスの例
TEAM-Eサイクルを実践するための明確な手順を6つのステップで紹介します。このステップバイステップのアプローチにより、組織やチームの課題解決と成長を体系的に進めることができます。
ステップ0:ゴールイメージの設定
まず始めに、達成したい明確な目標やビジョンを設定します。このステップは全プロセスの基盤となり、方向性を定める重要な役割を果たします。具体的で魅力的なゴールイメージがあることで、チーム全体の意識を統一し、モチベーションを高めることができます。
ステップ1:ボトルネック発見(TOC)
「現状把握→制約分析→優先度決定」のプロセスを通じて、目標達成を妨げている主要な障害(ボトルネック)を特定します。TOC(制約理論)の考え方に基づき、システム全体のパフォーマンスを制限している最大の制約に焦点を当てることで、効果的な改善策の策定につなげます。
ステップ2:手段主義起点のアクション計画
「手中の鳥洗い出し→小さな実験→クレージーキルト協働」という流れで行動計画を立案します。エフェクチュエーションの考え方に基づき、現在利用可能なリソース(手中の鳥)を洗い出し、リスクを抑えた小さな実験から始め、様々なスキルや視点を組み合わせる協働作業(クレージーキルト)へと発展させます。
ステップ3:柔軟な思考・発想転換
「Yes, and…→即興演習→EQとの連携」を通じて創造的な解決策を生み出します。インプロビゼーションの手法を用いて、アイデアを否定せず発展させる「Yes, and…」の姿勢を身につけ、即興的な思考演習を行います。この過程でEQ(感情知能)と連携させることで、より豊かな発想が生まれます。
ステップ4:心のブレーキの可視化と解消
「免疫マップ作成→ブレーキ要因発見→ケア・変容プラン」のプロセスで心理的抵抗を克服します。変化に対する無意識の抵抗感(心のブレーキ)を免疫マップとして可視化し、その根本原因を特定します。そして、それぞれの抵抗要因に対応したケアと変容のプランを立て、実行に移します。
ステップ5:EQによるパフォーマンス最大化
「知る→選ぶ→活かす」の3ステップで感情を活用します。自分と他者の感情を「知り」、適切な感情状態を「選び」、それを行動やコミュニケーションに「活かす」ことで、チーム全体のパフォーマンスを最大化します。EQを高めることで、前向きで生産的な組織文化が醸成されます。
このような段階的なアプローチにより、TEAM-Eサイクルは単なる理論ではなく、実践的で具体的な変革ツールとして機能します。各ステップは独立していますが、互いに密接に関連し、補完し合うことで、持続可能な組織成長を実現します。